就職活動とブランド

企業のブランド名

就職先や転職先を決めるときには、どうしても気になるのがその企業のブランド名です。

例えば同じような規模で同じような事業内容をしている企業が2つあったときなら、
できるだけ知名度が高い方の企業に就職をしたいと思う人の方がほとんどでしょう。

知名度のある企業になると、
プライベートで出会う人に対してもかなり印象がよくなりますし、
場合によっては家族や親戚が名誉のために有名企業への
勤務をすすめてくるということもよくあります。

また実際に仕事をする上でも、
あまり知られていない企業に比べて有名な企業の方が信用度が高くなるので、
営業成績や取引の成功率が高まります。

企業の選び方にかぎらず、
日本人は昔からブランドが好きであるというふうに言われてきました。

バブルの絶頂期の頃には、
海外旅行をしてはその土地のブランドショップや免税店に駆け込んでは、
ブランド品を買い漁る日本人の姿がおもしろおかしく世界中に報道をされたものでしたが、
現在でも年配世代を中心にブランド品目当てに、
海外旅行をするという人も数多くいるようです。

そのブランドを作った海外の本社でも、
日本人はかなりのお得意様のようで日本人向けに開発した
製品もかなりあるというふうに言われています。

ブランド品はノーブランドの品物に比べて価格が数倍から数十倍もするものですが、
作りがしっかりしていたり丈夫で長持ちをしたりといった特性があります。

しかしブランド品そのものが目当ての人にとっては、
その製品の性能などは二の次で、とにかくその品物を持つことによる
社会的なステータスの方が重要なポイントになってきます。

歴史の長い大企業

さて手荷物として使用するバッグや財布などはともかく、
それが企業となるとどうでしょうか。

日本における有名企業というのはほとんどが歴史の長い大企業です。
大企業に勤務をするということは、
安定性もありよい就職先になると単純に考えてしまいがちですが、
本当にそうでしょうか。

確かにそうした一流企業の本社で管理職などをしている人は
かなり有利な条件で勤務をしていることでしょう。
ですが大企業の子会社であったり
、外部のグループ系持ち株会社である場合には、
実際にはそれほどよい勤務状況ではないということもよくあります。

就職先や転職先を選ぶときには、名前やステータスばかりではなく、
その企業で自分が何をしたいかということをよく考えた上で選ぶようにした方が、
より長く安定的に勤めていけるのではないでしょうか。