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それは本当にスキルアップか?

転職がスキルアップになる?

スキルアップを考えるときには転職が一つの選択肢になりますが、
必ずしも転職をしたからといって希望どおりのスキルアップに
つながる仕事に就くことができるとは限りません。

実際にキャリア・コンサルタントとして活動をしてきた人から話を聴いてみると、
キャリアアップを希望して転職を選んだ若者のうち、
本当に成功といえる転職をすることができた人の割合は低く、
多くの場合で転職前よりも条件の悪い企業に従事してしまうことになっていたりします。

なぜこのようなギャップが起きてしまうかというと、
一つは自分自身のスキルを対外的なものとしてきちんと把握しきれていなかったり、
もしくはきちんとキャリアになるほどの業務経験を積む前に、
転職を選んでしまったがためにそこから伸びることが
できにくくなってしまったということなどの理由が挙げられます。

むしろ、新卒から一つの企業に長くとどまり長くそこで、
業務経験を積んだ人の方が条件面で大変恵まれた条件に置かれることもよくあります。

また間接的な理由ですが、
社会的に「不満のある企業は辞めてどんどん別の企業で活躍の場を求めるべきだ」
というようなことを礼賛するようなビジネス誌や書籍が出ていることも関係しています。

条件の悪い企業にいつまでもしがみつくのもよいことではありませんが、
だからといって仕事を転々とする方がよいのかというと、
決してそういうわけではありません。

ありがちなのが不満を前提に転職をするというケースで、
それをすることでキャリアが細切れになってしまうので、
転職時にうまく自己アピールができなくなってしまうのです。

スキルアップのための転職とは

スキルアップをするために転職をするときは、
どうしても付加的な能力があるということが必要になりますが、
そのためには本業とは別に語学力やその他会計など、
資格を取得しておくことも求められます。

中には本業そっちのけで資格取得に打ち込むという若者もおり、
実務経験が薄いのにやたらと難しい資格を持っているという、
大変企業的には扱いづらい人材となってしまうこともあるようです。

例えキャリアアップのための転職時であっても、
一度その企業に勤めることになるなら謙虚な気持でその場になじむ努力をするべきです。

面接時などにあまりにもガツガツと責任ある仕事だけをさせてほしいという態度をとると、企業内でコミュニケーション不全を起こす可能性を疑われ、良い条件の求人からは避けられてしまうことにもなります。